腸内環境による小腸内細菌過剰繁殖(SIBO)とは?

腸内環境の十二指腸や小腸に細菌が異常繁殖してしまう病気です。

本来十二指腸や小腸は大腸まで食物を送るために、
たえまなく動いているのですが、
何かしらの弊害で停止したり、くぼみができてしまうと、
本来繁殖しないはずの細菌たちが異常繁殖してしまい、
長期的な腹痛、便秘、逆流性食道炎、倦怠感などに悩まされます。

この病気、SIBO(シーボ)はアメリカやカナダでは30年以上前から、
いろんな専門家から報告されているのですが、
日本ではこの病気に対する認知が低いうえ適切に検査する機関がないので、
症状が発症していても医師も患者も気づかないことがあるそうです。

「もしかしたら、私もSIBOなのでしょうか?」

わかりませんが、可能性はあると思います。

腸内細菌のほとんどは酸素を嫌い大腸に行ってしまいますが、
まれに小腸のような酸素がある場所でも生きていける乳酸菌もいます。

それが漬物などに含まれている植物性ラクトバチルス乳酸菌になります。

この乳酸菌を定期的に摂取することで、
善玉箘を小腸に宿し、症状を改善することができます。

またSIBOの患者さんの場合、胃腸炎、糖尿病など、
何かしらの病気を抱えていて定期的に抗生物質を服用しているためなのか、
その薬が原因で小腸の動きを弱めてしまうこともあるそうです。

薬は即効性があっても副作用はつきものです。

安易に服用するものではありません。

腸にガスが溜まるとお腹が張って痛くなる?

腸内環境改善するために頑張っても中々腹痛が治らなかったり、
オナラが止まらなかったりすることがあります。

ガスは腸内細菌が大量に発生しており彼らがガスを発生させています。

種類は善玉菌も悪玉菌も関係ありません。

その時に発生した細菌が腸内環境を占領してガスを発生させます。

そのため人により、

「私は整腸剤で治った。」
「整腸剤で、より一層お腹が痛くなった。」

意見が分かれていますね。

この症状のことをSIBO(小腸過敏症候群)と言われています。

もちろん小腸ではなく大腸でも同じような症状が発生します。

この症状を治すには抗菌薬が一番簡単ですが、
服用すると全て死滅するので間違って悪玉菌が大量に発生してしまうこともあります。

私たちが何かを食べれば食べ物が腐敗しますので、
悪玉菌が発生するのは当然のことなのですが、
もし、常に善玉菌がいる状態であれば悪玉菌は発生するのでしょうか?

つまり腸内環境をリセットして、
「立ち上げ治す」ことですべてが完了するのです。

これをどうやって言ったら伝わるのか難しいのですが、
水槽に泳ぐ魚のようなものです。

魚を育てるには「バクテリア」が必要です。

このバクテリアが悪いバクテリアばかりになると、
魚がバタバタ死んでしまうことがあります。

そうなると、なにやってもダメで、
全てやり直しになりますね。

腸内環境も同じことなんですね。

腸内細菌の働きが良いとガスが発生しやすくなる?

ガスは、腸内環境改善のためのぜん動運動がしっかり機能するための大事な役割があるので、
特に気にすることがなければそのまま発生させたままにしておく方が、
腸内環境改善のためにはなります。

小学校のころ、空気鉄砲をして遊んだ経験がある方はなんとなく想像ができると思いますが、
便秘改善のためにはぜん動運動だけではぜんぜん足りないということなんですね。

ガスは善玉菌でも悪玉菌でも同じような症状を発生させますが、
1つだけ違うことは、腹痛や下痢のような症状を発生させるかどうかということです。

どちらにしてもオナラばかり発生させる症状をなんとかしたいのなら、
発酵食品をやめて、水とフルーツ、ムチンを含んだ海藻類をしっかり食べて、
腸内環境改善のためにたまった排泄物を出し切ると症状が改善します。
(SIBOに効果があるかどうか分かりませんが胃腸の通過が速い食材は腸内洗浄より効果的で、
断食のような危険なリスクを軽減します。)

また一時的ですが、
焼酎のような糖分が少ないアルコールを少量だけ口にしても、
症状が治まることもあります。
(日本酒やビールのような穀類はやめてください。)

一番手っ取り早いのは抗菌薬を飲んでリセットしてしまうことでしょうか。

でも抗菌薬を飲みすぎると、今度は善玉菌が育ちにくくなるため、
返って腸内環境改善ではなく悪化させてしまうこともあります。

耐性菌の心配もあるので、よく考えてから服用しましょう。

大腸も危ない?

腸内環境の中心というべき場所が大腸になります。

大腸は小腸とは違い、消化やビタミンなどの栄養素の吸収はほとんど行われません。
(ミネラルは吸収されます。)

また水分を吸収して便を固くする場所と言われていますが、
最も腸内細菌が常在する場所がこの大腸になります。

大腸には酸素が無く、普通の生き物は生きていけませんが、
実は腸内細菌のほとんどは酸素がある場所では生きていけません。

細菌の代表格であるビフィズス菌も酸素を嫌うため、
この大腸が彼らの住処になります。

このような細菌たちを「偏性嫌気性菌」といい、
体内の90%以上の細菌たちがこの偏性嫌気性菌になります。

当然、善玉菌や日和見菌も多数常在しますが、それと同時に悪玉菌も多数常在し、
常にお互い意識しあい生活しています。

下痢、便秘、大腸がん、腸に関係する病気のほとんどがこの大腸で発生するため、
悪玉菌こそが「諸悪の根源」とも思われがちですが、
腸内細菌全体の1~2割程度が悪玉菌、同じく善玉菌も1~2割程度、
残りの7割近くが日和見菌になります。

実はこの日和見菌がいきなり悪いことをし始めるために、下痢や便秘が急に起こります。

日和見菌は普段は体に良いことをしていますが、
悪玉菌が増えると悪いことをするため、そう言われています。

細菌たちの行動を見ながら動く菌なので、いやらしい感じがしますが、
悪玉菌はアルカリ性、善玉菌は弱酸性なので、
両方の環境に適応した細菌というだけでそれ以上でもそれ以下でもありません。

下痢や便秘を治すために善玉菌を増やせというのも、
日和見菌が弱酸性の環境で生きていいことをしてもらうように操作していくということなんですね。

おなら出ることは本当に腸が健康なのか?

腸内環境を改善するためにオリゴ糖やヨーグルト、
発酵食品を食べ過ぎるとオナラが止まらなくなることがあります。

オナラは、体内に入った食品に含まれた空気や、腸内細菌が発生させたガスが発生することにより発生しますが、
あまりにも多すぎると胃腸を膨張させてしまい腹痛を引き起こしてしまうこともあります。

SIBO(小腸内細菌過剰繁殖)もその1つですね。

膨張した腸が風船みたいに破けるかどうかはわかりませんが、
善玉菌も悪玉菌も増えすぎると何かしら問題を引き起こすようですね。

そのため、一概には健康とも言えないので、
もしオナラが出ていて腹痛が続くようなら少し考えた方がいいかもしれません。

では、オナラが全くない場合はどうなのか?

この場合も少し危険なのかもしれません。

昔、腹痛で亡くなられた若い女性がいましたが、
長期的な便秘に悩まされていたのか
大腸からミッチリと敷き詰められた排泄物が見つかったのだそうです。

こんな状態ではオナラも出なかったようですし、
おそらく体内ガスが体中に充満しており、
肌荒れ、腐敗臭もひどかったのかもしれません。

つまりオナラがまったく無いのも、
腸内環境のぜん動運動が止まる恐れがあるので、
大変危険なのです。

どちらの場合も腹痛が関係していますので、
腹痛があった場合にオナラはどうなのかと考えてみましょう。

オナラの臭いで健康状態も決まる?

腸内環境が悪くなると便やおならの臭いが強くなります。

これには食べるものが関係しています。

食物は胃から腸を通過して最終的に大腸まで運ばれます。

この時に消化されることなく残った食物が、
大腸に常在する腐敗菌が貪食します。

腐敗菌は貪食した後にアルカリ性のアンモニアなどを分泌して、
善玉菌が住めない腸内環境を作り上げ、これが悪玉菌増殖の引き金となり、
さらに悪い腸内環境を作っていき腹痛となってしまうのです。

一番腸内環境を悪くするのではないかという食材が、
賛否両論が激しい牛乳などの乳製品になります。

乳製品というとヨーグルト、チーズ、バターなどがありますね。

人間には生まれた時から「ラクターゼ」という乳糖を分解する酵素をもっていますが、
成長する過程で徐々に失われていきます。

これは大人になると乳を飲まないので仕方がないことなのですが、
特に日本人の場合は乳製品と関わった歴史が浅く、
下痢や便秘を発症しやすくなります。

ネットや書籍を読むと乳製品に対して賛否両論の意見がありますが、
ヨーグルトや牛乳を飲むとお腹が痛くなる人もいますので、
一度止めてみてから判断してみても良いかもしれませんね。

腸内環境改善による腸の役割とは?

腸内環境を改善という言葉が先走っているように感じますが、
腸の役割とはどんな役割があるのでしょうか?

腸には食物から栄養を吸収しやすい形にかえてくれます。

体内に食物が入ると、
強力な胃酸で硬い食物を柔らかくします。

その後、腸を通過していくと少しづつ溶かされながら、
各臓器や細胞に吸収されやすい栄養素まで分解されて吸収されることで、
健康的な体を維持するというわけです。

最終的に吸収できずに残ったカスが排便として外に排出されます。

この排便を効率よく排出するために
「乳酸菌」「善玉菌」などの言葉を耳にすることがありますが、
このような腸内環境を改善してくれる細菌にはこれだけが役割ではないようです。

例えば細菌の中には消化酵素を排出して腸が吸収しやすい物質に変換してくれる細菌がいます。

よく見慣れている食べ物として納豆がありますね。

この納豆に含まれている納豆菌がその役割があるのです。

他にもキムチにはペントサセウス菌という菌が含まれており、
この細菌が活性化することでラブレ菌やプランタラム菌を増殖させてくれます。

これらの細菌は排便に効果があるというよりも、
悪玉菌を倒したり免疫細胞を活性化させてウィルスに強い体を作ってくれます。

韓国人の知り合いに、

「細菌風邪がひどいよね。」

というと、

「日本人はもっとキムチを食べた方が風邪にならないよ。」

という回答が返ってきました。

これらの細菌たちは腸を住処にしているために、
腸内環境を改善する必要性が改めて認識できますね。


2016年4月19日 腸内環境による小腸内細菌過剰繁殖(SIBO)とは? はコメントを受け付けていません。 鼻茸Q&A