腸内環境改善による腸内細菌叢の役割とは?

腸内環境について調べていくと、
腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)という言葉があることを知ります。

一言でいうと、「ヒトそれぞれ異なった腸内フローラ」ことをいいます。

健康であれば善玉箘がたくさんいる腸内細菌叢になりますし、
病気なら悪玉箘がたくさんいる腸内細菌叢ということです。

ヒトそれぞれ腸内細菌叢は違いますが、
生活習慣や食生活が変化すると腸内細菌叢も変化します。

「昔、肉をたくさん食べていたけど、最近重いのはだめだね。」
「なんか最近、マヨネーズやドーナツ食べてたら、ものすごい横に成長しちゃってさー。」
「病気で食事も一変しちゃったよ。今思うと、あの食事をよくやってたな。」

昔と今と食生活が変わらない人もいますが、
なにかのきっかけで生活習慣や食事が一変してしまうと、
元にもどりにくくなってしまいます。

逆にひたすら理想とする食生活を続けていると、
体に悪そうな食べ物を食べなくなりますね。

パレオ食を実践されている方はご存じではないでしょうか?

良い例として香辛料をたくさん使うインド料理に慣れ親しんでいるインド人に、
1週間、香辛料抜きの食事を続けていただいたところ、
便秘になってしまったという報告がありました。

腸内環境が香辛料によって調整されていたので、
腸内細菌叢も香辛料があること前提で構成されていたようです。

整腸剤が効いたり効かなかったりするのも、
整腸剤そのものを毒として認識して排除しようとする乳酸菌や免疫細胞もいるので、
腸内細菌叢による考え方の1つかもしれません。

腸内環境フローラの意味は腸内細菌叢ということ?

腸内環境フローラとは、腸内細菌叢のことを言います。

いくつかの細菌が群がっている姿が花畑に似ているため、
ローマ神話に出てくる花と豊穣の女神(flora)の語源から腸内フローラと呼ばれています。

細菌叢の叢(そう)も「群がっている」という意味なので、他のサイトや書籍により表記が違うものの、
同じものということなんですね。

この腸内フローラは環境や食べるものにより変化するので、
どれが正解とかはありませんが、
毎日食べている食材をいきなり変えたりすると、
身体がついていけず、具合が悪くなることがあります。

「それは腸内デトックスってことを言っているのかい?」

そういう書き方をするサイトもありますね。

今までとは違う食材がたくさん体に入ってくると、
それまであった腸内フローラはすべて死滅してしまい新しい腸内フローラが作られるので、
この大きな腸内環境の変化についていけず体調を崩してしまうのでしょうか。

これは腸内環境を改善しようとする場合はもちろん、
腸内環境が改善されている人が体に悪そうなものを食べるときにも同じことが起きるようですね。

もともと揚げ物が大好きだったけど、

「今食べると胃が重くなる」

っていうのも、そういう理由があるからなのでしょうか?

腸内環境を改善するために、

「よし!明日からたくさん野菜とフルーツを食べるぞ!」

思っても、ゆっくりと時間をかけてやっていくことをお勧めします。

その方が体調を崩さず、長期的に見ると長続きします。

明日から始めるなら、まずは揚げ物をやめることから始めたらいかがですか?

腸内環境改善による腸内細菌の役割とは?

腸内環境にいる細菌の役割は、
下痢や便秘の改善だけではありません。

アレルギー抑制効果、外来箘の排除、
免疫力活性化、
栄養素を吸収しやすいように分解するなど、
さまざまな効果があります。

信じられないかもしれませんが、
アトピーのような皮膚炎も乳酸菌の力でキレイに改善します。

他にも花粉症や喘息によるアレルギーも乳酸菌が効果的だと言われており、
色んな乳酸菌を使ったサプリやヨーグルトが販売されています。

このような薬と同様、それ以上の効果があるサプリメントなどを、
「プロバイオティクス」と言われています。

プロバイオティクスは服用を始めて、
2~3ヶ月ぐらいしないと効果が現れませんが、
薬のように依存性が少なく完治させる効果もあることから人気があります。

しかし、プロバイオティクスにも欠点はあります。

日本の場合はサプリメントが「食品」という扱いになるため、
保険の適用ができません。

サプリメントが高価なのは仕方がないものの、
企業が参入するには障壁が少ないためなのか種類が多すぎるうえ、
粗悪なサプリメントも多く流通しています。

ひどいのは有名サイトの口コミなどを利用して、
自作自演で宣伝する企業も多くあるので安易に安いサプリメントに手を出すと、
腸内環境を改善するどころか悪化させてしまう危険性も潜んでいます。

そのためサプリメントは、
自分に効果があるものを見つけるということが重要になります。

自分に合ったサプリメントを探す場合、
効果が無いようなら直ぐに服用を中止して他のサプリメントを探すようにしましょう。

腸内環境による体に良い菌とは?

腸内環境改善のために活躍する細菌は、
ビフィズス菌、納豆菌、ラクトバチルス属の乳酸菌が主になります。

「ラクトバチルス属の乳酸菌とはなにか?」

ラクトバチルス属の乳酸菌とはぬか漬け、キムチなどに含まれている
植物性乳酸菌をはじめ、アシドフィルス菌のような動物性乳酸菌のこと言います。

繁殖力は乏しいですが、比較的強く、酸素の有無に関係なく生きていけるので、
小腸から大腸にかけて生息することができます。

この乳酸菌は腸内環境改善に効果がありますが、
まれにアレルギー体質を改善させる種類もいるため、
最近日本でも注目が集まっています。

各メーカーさんから、「皮膚炎に効果があるサプリ、ヨーグルト!」と言って販売しているのも、
このラクトバチルス属の乳酸菌の力で、その効果に驚くどころか当たり前になりつつあるのが現在の状況です。

またアレルギー抑制効果がある乳酸菌を摂取しつづけると、
免疫細胞のバランスを正常な形にもどるようになるため、
風邪やインフルエンザにかかりにくい体を形成してくれます。

ただしラクトバチルス属の乳酸菌をふくめた体に良い菌は抗生物質を嫌うため、
薬と一緒に服用しても効果が現れにくいという特徴があります。

その他、食品添加物を嫌う菌もいるので、
腸内環境改善のために体に良い菌を増やすためには、
薬品と食品添加物を極力避けるようにした方が効果的です。

腸内環境による小腸の腸内細菌とは?

腸内環境改善というと大腸がメインのような感じがしますが、
小腸も大きく関係しています。

たしかに小腸はぜん動運動により細菌が大腸に送られていったり、
マクロファージをはじめ、各種免疫細胞が活発に動いているため、
大半は駆逐されてしまうイメージがありますが、
小腸にとどまる乳酸菌もいます。

その理由は大腸に入ってしまうと無酸素状態になってしまうために生きられないという理由、
大腸よりも栄養素が豊富な食物にありつけるという理由、
大腸に敵になる細菌がいるので仕方がなく小腸にとどまるなど、
何かしら理由があって小腸にとどまります。

それでは、どれくらいの腸内細菌が小腸にいるのでしょうか?

まず300種類ほどある細菌の9割が酸素を嫌う細菌になります。

これらは大腸のような無酸素状態でしか生きていけません。

その内1割程度が酸素が無いと生きていけない細菌や、
酸素有り無しに関係なく生きていける細菌になります。

この細菌の種類の中にラクトバチルス属という細菌の種類があり、
増えすぎた白血球をアポトーシス(自然死させる)させて免疫機能を調整することができるので、
アレルギーや皮膚炎に効果があるということなのです。

少し怪しいメーカーさんでも高額サプリ商品で自身をもって、

「皮膚炎やアトピーに効果がある!」

という言えるのもラクトバチルス属の細菌たちしっかり機能することが、
最近わかり、商品化できたからなのです。

腸内環境改善のための乳酸菌の増やし方とは?

腸内環境改善のための乳酸菌の増やし方とは、
乳酸菌のエサを摂取することです。

キムチやぬか漬け、納豆は乳酸菌と乳酸菌の食べ物そのものを摂取するので、
効果は抜群なのですが、サプリや整腸剤などを服用しても、
体内に乳酸菌たちの食べ物がなければ繁殖はできません。

またヨーグルトの場合、
発酵させるためにブルガリア菌やサーモフィラス菌が関わっているのですが、
ビフィズス菌や植物性ラクトバチルス菌が入ったものは後で添加されているので、
果たしてヨーグルトがエサになるのか疑問ですね。

そうなると乳酸菌とエサがダブルで摂取できるのは発酵食品だけになります。

整腸剤やサプリメントの場合はその細菌に関連した食品を探さなければ意味がないということになりますね。

そういうことを考えながらネットや書籍で乳酸菌のエサを調べてみると、
ニンジンが良いとか、りんごは皮と一緒に食べろとか、
ゴボウ、たまねぎにはオリゴ糖があるので食べろとか、
色んなことが書かれています。

でも最終的にはどれを食べるのではなく、
全てをバランスよく食べてこそ乳酸菌が増えるという結論に至ります。

肉も野菜もどっちが良いのではなく、
偏った食事を続ければどの場合でも下痢や便秘を起こし、
最終的には肌荒れや胃腸炎になります。

本当の乳酸菌の増やし方とは、何かの食べ物を限定して食べるのではなく、
色んな食材を体に入れることなのです。

腸内環境改善のためにどうやって乳酸菌を増やすのか?と考えた時に、
発酵食品が浮かびあがりますね。

納豆やヨーグルト、漬物などが代表的ですが、
とくに乳酸菌を摂取すると骨粗しょう症になるという噂が流れていますね。

たとえば、血液にあるカルシウムの濃度は一定に保たれているけど、
牛乳を飲むと急激にカルシウムの濃度が上昇してしまいます。

この濃度を一定のレベルまで抑えようと体が作用して、
体内に元々あったカルシウムまで押し流してしまう、
このような話を聞いた方もいらっしゃいますが、さらにもう1つ。

カルシウムが吸収されるためにリン(マグネシウム)が必要になるということです。

「リンがカルシウムの吸収を阻害している。」

という意見もありますが、とんでもない間違いでリンがないと人は死んでしまいます。

よく何日も不眠不休で働いてそのまま他界してしまう方がいますが、
かれらも体内のリンを使い果たし足りなくなったために不幸にも亡くなってしまったのだそうです。

それぐらいリンも重要なミネラルにもかかわらず、リンは不要なものなのでしょうか?

リンは人の体を作るには無くてはならないものです。

そしてカルシウムが吸収されるためのリンとの比率は2:1だと言われています。

これが牛乳になると5:1となり、明らかにカルシウムが多く、
吸収されたカルシウムはともかく、余ったカルシウムが悪影響を及ぼすということです。

まずカルシウムとリンの関係についてすっきりしたところで、さらにもう1つ。

とりあえず牛乳を飲んでもカルシウムがちゃんと体に蓄積できない、
骨粗しょう症になると言われているなどに関しては、

「医学的にも化学的にも証明されていない!デタラメ言うな!」

という専門家がいますが、
中国人やアフリカ人が牛乳を飲まずに70~80歳になっても骨粗しょう症にならないというデータをご存じでしょうか?

これは世界中の人々を対象に骨密度を調べる研究をおこなって明らかになったもので、
「明らかに牛乳を飲んでいないにも関わらず、骨粗しょう症になっていない」というエビデンスがあるのです。

このようなデータを知らないわけがないと思うのですが、
巨大化してしまった牛乳産業と協力して、

「医学的にも化学的にも証明されていない!デタラメ言うな!」

という言葉で片づけようとしています。

それには増えすぎた牛乳産業の雇用を守る事、
産業を守って利益を出し続ける事など牛乳を守るために、

「医学的にも化学的にも証明されていない!デタラメ言うな!」

と言い続けています。

話が長くなりましたが、乳製品を摂取して乳酸菌が増えても、
なにかしらの慢性病を引き起こしたり、骨がもろくなるという噂も事実なのです。

牛乳がダメなら、漬物など代用して乳酸菌を増やす方法が一番でしょう。

腸内環境をリセットする方法は?

腸内環境をリセットする方法は、
「抗菌薬」を服用する方法が一番簡単です。

悪玉菌が増えて日和見菌が悪さし始めると、
何を飲んでも下痢や便秘が止まらないことがありますね。

そんな場合でも納豆やぬか漬けを食べれば自然と治まるのですが、
少し時間がかかるのが難点です。

そこで抗菌薬を使う方法があります。

しかし抗菌薬はドラッグストアでは売っていないので、
お近くの病院で処方してもらうか、個人輸入販売による業者さんを使うかに別れます。

病院では抗菌薬を処方されるのが一般的ですが、
まれに整腸剤を渡されることもあります。

どちらを飲んでも治ると思いますが、
どうしてもリセットするつもりなら抗菌薬を処方してもらえないか尋ねてみましょう。

個人輸入の場合、間違った薬を購入しても自己責任になります。

また抗菌薬を服用すると最初に悪玉菌が繁殖しやすいため、
腹痛や下痢が続くようになります。

納豆やぬか漬け、整腸剤を飲めば善玉菌が機能していきますが、
抗菌薬を服用している間は善玉菌も滅菌してしまうこともあるので、
善玉菌を育てていく場合は抗菌薬の服用は中断しましょう。

抗菌薬の服用期間は1週間前後。

それ以上続けると体に負担がかかるので、1週間より先はおすすめしません。